2025.07.03 ブログ

量産最速立上げの名高精工所の主力旋盤加工機 MWシリーズ

今回は名高精工所の量産最速立上げを支える旋盤加工機、MWシリーズをご紹介いたします。弊社は村田機械製のMWシリーズをMW-120 6台 MW-80 1台 MW-50 2台の計9台保有しております。名高精工所がこれほどMWを導入しているのはなぜなのか、本ブログではそのMWの魅力に迫りたいと思います。

本社工場 MW-120

ここがいい!  MW!!

ガントリーローダーを搭載し、素材の供給と完成品の排出を自動でおこない省人化に貢献します。並行2軸2タレット(MW-80、MW-50はクシ刃)により、2台の旋盤加工機でラインを構築することなく同一機で両面を加工できます。また、多関節ロボットと比較してローダーによる素材供給と完成品排出は簡素なため、初期設定に時間がかからないことも大きな利点です。ローダーへの積み込みと完成品の回収はラインを組まず人が行うことで、コストがかさむ製品別の供給装置の設置の必要を無くし、省スペース化と多品種への対応を実現しております。また検査頻度が高まることで完成品の異常察知を早め、不具合品の削減にも繋がります。

MWローダー

MWとマシンニングセンタ とのコンビネーション

MWシリーズは回転工具の取付が出来ないため、横穴や軸中心以外への穴あけ加工が出来ないのですが、マシニングセンタと組み合わせることにより、複雑な形状の製品を完成させることが可能になります。MWシリーズで大量に生産された旋盤加工品を、マシンニングセンタで2次加工できる秘訣は、次回以降のブログでご紹介の予定です。

旋盤とマシニングセンタの複合加工による製品

実際の加工実績としまして、自動車向けターボチャージャー部品を月産で2万5000個2セットの計5万個加工していたこともあります。名高精工所の量産最速を実現するために不可欠な存在となっているMWシリーズ。弊社は自動車部品に携わったことで、品質保証や安定供給のための生産計画の面で経験を積み大きく成長いたしました。その時代を屋台骨として支えたのが、この村田機械MWシリーズです。

量産だけじゃない MW

ここまで、ローダーを使用した量産加工にスポットライトを当てMWシリーズの紹介をいたしましたが、隠れた魅力が小ロット品の両面加工です。全長よりも外径の方が大きい、いわゆる薄物と言われる形状に適しており、センター押しや回転工具が必要がない製品であれば、MW1台で加工を完結することが出来ますので、突発対応品や試作品などで、2台の加工機を占有することなく同時加工での対応が可能です。また2台の加工機を段取りするよりも、段取り時間が大幅に短縮でき効率的な加工機の運用が可能です。

今回の筆者は入社時に最初に触った機械がMWということもあり思い入れがあります。今はもう弊社には無いMW12という古い機種でしたが、ローダーが故障していたため手脱着で朝から晩まで機械の前に張り付いておりました。残念ながら数年後には廃却となったのですが、X・Zの2軸しか無いシンプルな造りで旋盤加工の基礎を教えてもらった大先輩でした。

MWシリーズが実際に現場で活躍している姿をご覧になりたい方がおられましたら、名高精工所は随時工場見学を受け付けておりますので、下記のお問い合わせフォームより、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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